用事があって川越に
いつもなら混雑をさけて たった一区間でも関越道を使うのだが
時間があったので 裏道トコトコ
川越までの裏道は三富新田と呼ばれている 上富・中富・下富を通っている
新田といっても 柳沢吉保っていう元禄の頃のここいらの殿様が
武蔵野の萱原を開拓したので田んぼではない
したがって ごちそうはうどん
最近じゃ 武蔵野うどんなんていわれているうどん屋が点在している
時分どきだったので そんな中から最近出来たうどん屋に寄る
ここいらじゃ 地粉で打ったうどんを
もりで 豚バラ肉とネギやナスの入った熱々の肉汁で食うのがごちそう
もりは冷たいのと温めたのがあって それはそんときの気分
それに野菜の天ぷらが付けば完璧だ
十人十色で好みだが ここのうどんは 私にはちょっと上品だな 茹で置きの方が旨いかも
天ぷらは旨い! 汁もまあまあでちょっとしょっぱめ武蔵野の味
これで 糧(茹でた野菜なんか)がたっぷり付けばまた来るんだけど
富(とめ)のメイン道路 埼玉県道56は元禄の開拓当時に出来た道
道の両側には
今も当時のままの敷地形状の間口40間・奥行き375間の5町歩1500坪の
短冊形の敷地を持つ農家の屋敷が並んでいる(写真は保存された古民家)
道にはケヤキ 屋敷森に植えられ 建築材にもなったのだろう
道→屋敷→畑→やま(雑木林)で短冊形な敷地を形成しているのだが
武蔵野の雑木林は自然林ではなく 開拓民の手による人工林
こんな「じんたんぼう」←知ってる?の生る落葉樹を選んで植えた
落ち葉は冬に「くずはき」されて肥料になり 20年ほど育った木は切られ燃料になる
そう!雑木林は木を切らなくてはダメになってしまう くずはきしないと笹や常緑樹が増えてしまう
で この人工林は農地とセットのもの・・・柳沢さんの時代に分かってた事が
今の時代のお役所に分かってないので 雑木林の荒廃が・・・以下略
なにはともあれ
そんな落ち葉で育てられた さつまいもが旨い
子供の頃は いも といわず さつまって言ってた
県道沿いの農家では 産地直売の真っ最中
数多くの農園の中から適当に 「江戸屋弘東園」に入ってみる
物置がこの時期の販売所になっているようだ
さつまいもって いろいろあるんだ
よく分からないので このポップを作ったと思われる
この園の 美人若女将・・・ん?旅館じゃないから若奥さんか?
でも ここの娘で婿をとっているというから若妻か? ま 若奥さんでいいか!
にお任せして
すすめられた「紅赤」とやらを購入
で ここの若奥さんは車が好きなようで車談義に花を咲かせたりしているうちに
茶園もやっているという話になり 私が初夏に茶を買いに行く茶園を知っていたり
私の車を覚えたので もう私はこの辺で悪い事が出来なくなったりで・・・何の話だったっけ
お茶も買った
三富は狭山茶の産地でもある
秋のお茶は 酒で言えば「ひやおろし」みたいなもんで味わいがある
このへんじゃ 畑の境界に茶の木が植わっている
で 買ってきた紅赤
洗ってみるとなるほど紅い ホイルに包んでストーブの上に1時間放置
旨い! すごくホクホクで栗より旨い十三里半は本当だった
埼玉県民は お国自慢しない県民らしい
私のようなボーン県民が少ないせいかな?
私ですら 埼玉県のこと・・・いや この北隣の町のことすらよく知らなかった
三富新田が「にほんの里100選」ってことも知らなかった
近所にもいいとこまだまだいっぱい! を見つけたいい寄り道だった
これだから寄り道は・・・
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