桜を追って 復路

竜岡城五稜郭を後にする。

空は今にも泣き出しそうな色になってきた。

さて、本降りになる前に峠を越えるとしよう

と信濃路を流していると・・・なにあれ

まだ枯れ草の残る果樹園の向こうにひときわ目立っているのは

しだれ桜？

周りの木や　電柱までも飲み込むかのように立っている　しだれ桜だ

しばし　見惚れてしまった

畑で仕事をしているご婦人に話しかけられた

「ここは、いい所だろ」　「はいいい所ですね、すごい桜ですね」

「あ～、すごいよ！ここはいい所だから　桜見に来たのか？」　「はい」

「あっちにもあるよ」とご婦人の指さす先に

「わっ、すごいですね。あっちのは白いですね」

「あ～、ここはいい所だよ」なんて会話を交わしてご婦人は

あっちの桜への行き方を教えて下さった。

車がやっと通れる道を進む

この日のドライブ　点検帰りのゴルフにしておいて正解だった

こんな素晴らしい桜が　名も無く咲いているなんて

信濃は奥が深い　私にはまだ知らない日本がいっぱいある

今度は晴天の下で見てみたいなこの桜

暗い空の下　露出が全然だめな私　反省したいと備忘録

佐久に来たら　「佐久の花」

この日は　この冬楽しんだ「直汲み純吟」と

裏と呼ばれる（ラベルが裏になってる）地域限定の「直汲み辛口本醸」

思いっきり生酒なので　保冷袋持参で行ったのだが

保冷用の（後ろにあるやつ）袋に入れて冷蔵庫から出してきてくれた

埼玉から　わざわざ来てくれて・・・とお猪口もいただいた

実は　この酒を買うことが　今回のドライブの一番の目的だったりした

佐久からは　

Ｒ２５４～下仁田で県道４５～Ｒ２９９～Ｒ４６２と往路と違うルートを選択

県境を越え群馬に入ると晴れていた

Ｒ４６２の神流川を眺めながら最後の休憩　葉桜の向こうには

たくさんの鯉のぼりが泳いでいた

　　　　季節の主役の交代