犬の死
昔飼っていた犬の訃報が届いた。
2000年の7月に生まれた 7月生まれだからか ななと名づけられた
雌のミニチュアシュナウザーは 先日 10年余りの生涯を閉じた
私が ななと暮らしたのは 1年余り 彼女の生涯の10分の1だが
私にとって 記憶に残る1年だった
動物愛護の事は分からないし 犬にとって 当時私の取った行動がいいのか
悪いのかも分からないが この備忘録に ななの思い出を記しておく
(写真は 当時はフィルム写真だったので ピンナップしてデジカメで撮影、見にくいけど俺の記録だ)
(2001年の初夏 家に来た頃の なな)
(いわゆるシュナウザーカット お気に入りのオモチャも一緒だった)
この数日前 友人から「犬を飼わないか」と連絡があった
当時私は 離婚して一人で暮らしていた 即座に 「無理」 と返事
「無理じゃないから飼ってくれ どうせ一人なんだろ」 と押してくる
(一人だから無理だと思うのだが、、)とつぶやきながらも事情を聞くと
ななの飼い主の子供が 犬アレルギーで ななの引き取り先を探しているが
1歳になろうとする犬には なかなか引き取り手がないそうだ
まさか 処分などはされないと思うが 同じ犬種を飼っている友人は
心配のあまり すでに飼い主と引取りの約束をしてしまったらしい
(暑くなったので サマーカットに 犬には迷惑なのかも?)
他に犬を飼える環境の知人は思いつかないという
「俺も無理だけど、取りあえずどうにかするよ」 押し切られた
(どこ見てんだよ? 外が好き)
そんなこんなで ななとの1年余りの暮らしが始まった
当時の私は酒を飲んでの 深夜の帰宅もしばしば
ななは トイレをがまんして待っている 午前3時にトイレ散歩
翌朝ゴルフの約束などあると 6時にまた散歩なんて事も
散歩が大好きで なな散歩!と声をかけると ダッシュで玄関に
リードを取りに行った 教えてないのに たいしたもんだ
たまに リードと間違えて スリッパを持ってくるのは なんだったんだろ
それこそ雨の日も 風の日も 雪の日も よく走ったな
散歩しすぎて 肉球怪我して 自転車のかごに乗って帰った事もあった
(外見てんだろ? 散歩が大好き)
旅の好きな私 私が旅行の時などは 当時の彼女が(今も彼女だ)
喜んで預かってくれた
時には 大家さんに注意されるまで 何週間も返してもらえない事もあった
帰って来ない事もあった
結局その人の紹介で ななは最良の飼い主にめぐり合う事になる
私とななとの暮らしの終わりは 2002年の夏だった
どんな人にも どんな場所にも どんな犬にもなついた なな
それがお前の性格だったと 思っていたい
さあ なな 天国で神様にリードを外してもらい
大好きな散歩道を 思う存分 走っておいで
さよなら なな
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